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【Surface Laptop Goレビュー】12インチMacBookが恋しくなる小型ノートPC



この記事のまとめ
  1. サブノートとしてはぜんぜんアリ
  2. 小さい、けどそんなに軽くない
  3. ストレージ256GB以上のモデルがおすすめ

 

 

こんにちは、青葉みつです。

今回はMicrosoft純正のノートPC・Surfaceシリーズの中でも最も小さなノートPC、Surface Laptop Goを購入してみたのでレビューしてみます。

後継機種であるSurface Laptop Go 2・Surface Laptop Go 3に関しても同じ筐体を採用しているため、参考になる部分もあるかと思います。

購入の際は、ぜひ参考にしてね!

スペック

今回私が購入したモデルのスペックはこんな感じ。

  • CPU Corei5-1035G1
  • メモリ 8GB
  • ストレージ 128GB SSD
  • 指紋認証センサー搭載

松竹梅でいうところの竹モデルです。下位にメモリ4GB/ストレージ64GB(eMMC)・指紋認証センサーなしというモデルもありますが、流石に4GBでは使い物にならないのでこちらを選択しました。

 

外観・デザイン

まずは外観を見ていきましょう。

カラーはプラチナ。天板とパームレストがアルミ製で、ボディ下部はプラスチック製となっています。

底面には棒状のゴム足が2本。ここは上位機種のSurface Laptopと異なる点ですね。

デザインはシンプルでスタイリッシュですが、ヒンジやトラックパッドなど、ところどころにコストカットの跡が感じられますね。

端子は左側面にUSB-AとUSB-Cが1ポートずつとイヤホンジャック、右側面に独自端子のSurface Connectが備えられています。

この独自端子は不便なのでUSB-Cポートにしてほしかったところです。

左側のUSB-Cポートからは充電もできるよ!

キーボードは日本語配列ですが、スペースバーの左右にMacの英数/かなキーのようなA/あキーが設けられています。

12.4インチと小型なためキーボード右側は少し窮屈で、エンターキーもUK配列のような細長いものになっています。

12インチMacBookはボディぎりぎりまでキーボードが広がっていて配列も自然だったから、ここは少し残念かな。

あと、キーボード下部にある不自然な空間もなくして欲しかった。

ディスプレイ

Surface Laptop Goに搭載されているディスプレイはアスペクト比3:2の12.4インチタッチパネルで、解像度は1,536×1,024

通常の16:9より縦長のアスペクト比は、ディスプレイ下部をタスクバーに占有されるWindowsと相性が良く、ブラウザ等の快適性も上がっていい感じ。

ですがその解像度はお世辞にも高いとは言えず、Windowsの汚いフォントと相まって、見ていて疲れるディスプレイになってしまっています。

12インチMacBookの解像度は2,304 x 1,440だから、比較するとより粗さが目立つね...

パフォーマンス

Surface Laptop Goに搭載されているCPUはIntel Core i5-1035G1

第十世代Coreの中でもグラフィックス性能が高いと言われるIce Lakeアーキテクチャを採用してはいるものの、こちらはG1モデルのためComet Lakeと同じIntel UHD Graphicsを搭載。

グラフィックス性能は低いもののCPU性能はそこそこ高く、事務作業程度なら余裕でこなせます。

Geekbench 6でのベンチマーク結果はこんな感じ。

参考として、MacBook Pro 13インチ 2020(Core i5-1038NG7搭載モデル)の結果も貼っておきます。

ただし、ゲームはほぼ不可能と言っていいでしょう。グラフィック性能もメモリもストレージも何もかも不足しています。

そもそも画面が小さいから、スペックが高かったとしても快適にプレイできるとは言い難いけどね。

いいところ・悪いところ

ここからは、私が実際に使って感じたいいところ、悪いところについて触れていきたいと思います。

いいところ

・小さい

横幅はMagic Keyboard(テンキーなし)とほぼ同じ
  • サイズ:278.18 mm x 205.67 mm x 15.69 mm
  • 重量:1.11kg

何より小ささは正義です。厚みはそれなりにありますが、フットプリント(専有面積)は狭いので小さなデスクや車内でも快適に作業が行えます。

カバンの中で場所を取らないから、気軽に持ち出せるのもGOOD。

・タッチパネル搭載

現在までタッチパネルを搭載したMacは1機種も発売されておらず、Macでタッチパネルを使うにはiPadのSidecar機能を使うしかないという状況の中、Surfaceシリーズは全ての機種においてタッチパネルを採用しています。

購入前はそれほど使う機会がないのではないかと思っていましたが、あるとつい触ってしまいますね。Surfaceのタッチパッド(トラックパッド)はそこまで使いやすいものではない(後述)のでマウスが欲しいところですが、タッチパネルのおかげでマウスなしでもなんとかなっている印象です。

・CPU性能はそれなり

このような小型ノートPCに搭載されているCPUは低電圧版のCore Yシリーズなど性能が低いものが多くく、まともに使い物にならないことが多いですが、Surface Laptop Goは通常のノートPCと同じTDP15WのCPUを搭載しているため、その頼りない見た目とは裏腹に意外と軽快に動いてくれます。

・キーボードが(12インチMacBookよりは)打ちやすい

Surface Laptop Goに搭載されているキーボードはシザー式。

12インチMacBookに搭載されていたバタフライ式キーボードとは異なり、ストロークも深くしっかりとした打ちごこちです。

特段打ちやすいキーボードというわけではありませんが、使っていて特段不満が出るようなものではありません。

・画面にゴム枠がない

12インチMacBookに限らず、近年のMacBookはディスプレイの周りにゴム枠が装着されています。ガラス面を保護するために必要なものではありますが、どうしても経年劣化で剥がれてきたり、埃が溜まったり、パームレスト側に黒く跡がついてしまうことがあります。

ですが、Surface Laptop Goにはゴム枠がありません。画面上端がパームレスト部に触れる形で閉じられるようになっています。

この方式だと傷がつきそうに思いますが、しばらく使っていてもそんなことはないのでよくできた仕組みだと思います。

MacBookもゴム枠を無くして欲しいな。

・USB-Cで充電できる

Surface Laptop Goは独自の充電・通信端子であるSurface Connectを備えていますが、他のPCと同様にUSB-C端子から充電することもできます。

これに慣れてしまうともはやUSB-C充電に対応していないPCを買う気にはなれません。

 

 

わるいところ

・しばらくすると勝手にシャットダウンする(休止状態?)

しばらく放置していると、再度使おうと思った時にすぐにロック画面が表示されず、数秒間起動ロゴの状態で待つ必要があります。

Macではどれだけ放置した後でも一瞬でロック画面を表示してくれるので、ここは不便な点です。

・ふたが開けにくい

Surface Laptop Goにはふた(ディスプレイ部分)を持ち上げるための窪みがなく前面がフラットになっているため、開閉時にちょっとしたコツが要ります。

特に片手で開けるのは至難の業で、結局毎度両手で開ける羽目になってしまっています。

デザインがすっきりするというメリットはありますが、実用性に欠けるため今後は小さくでもいいので窪みを設けて欲しいところです。

・キーボードが窮屈(特に右端)

Surface Laptop Goはその筐体のコンパクトさを実現するために様々な点を犠牲にしていますが、その一つにキーボードの配列が挙げられます。

まずパッと見てわかるのがエンターキーの小ささです。

JIS配列にしては細長すぎるこのエンターキーはUK配列のものとそっくりだから、UK配列の印字だを変えてJIS配列にしているのかも?

そして「ほ」と「backspace」キーの間にある二つの記号キーや最下列の操作キー類も通常より細長く、打ち間違いが多発してしまいます。

筐体が小さいとはいえキーボード横にはまだ隙間もあるので、12インチMacBookのようにギリギリまでキーボードを拡大して搭載した方が良かったのではないかと思います。

・ディスプレイの解像度が低い

上でも述べましたが、正直に言って1,536×1,024という解像度は低いです。

スマホですらFHD+以上の解像度が標準のこの時代には不適格と言わざるを得ません。ここはコストを上げてでも高解像度ディスプレイを搭載すべきだと思いました。

・トラックパッドが使いにくい

私が普段Macを使用しているせいかもしれませんが、Surface Laptop Goのトラックパッドはとても使いにくいです。

まず、感圧式ではなく物理クリック式なため、トラックパッド上部ではクリックできません。それを解決するのが「タップでクリック」機能ですが、これが非常に不便です。

カーソルを移動させようとしただけで範囲選択されたり、スクロールしようとしたら右クリックされたりと思うように動作しないことがほとんどです。

カーソルの大幅な移動やページスクロール操作をタッチパネルで行うことで回避することは可能ですが、正直マウスは必須だと思います。

・USB-A端子はいらない

Surface Laptop Goには今どき珍しいUSB-A端子が備えられていますが、正直に言ってこれは不要。USB-Cが2つある方が便利です。

USB-C端子であれば通信はもちろん充電や映像出力のほか、ハブを用いて様々な機能を利用することができますが、USB-A端子は違います。

マウスのレシーバーを直接挿せること以外になんらメリットは感じられません。

USB-Cコントローラーの関係で1つしか搭載できなかったのかも?

・ストレージ128GBは少ない

Windows 11を実用的に使おうとすると、もはや128GBでは全く足りません。

Surface Laptop GoはSSDの交換が可能なようですが、面倒なので最初から256GB以上のものを購入することをおすすめします。

12インチMacBookは2015年の発売当初から最低256GBだったわけだし、そろそろSurfaceもそうして欲しいな。

まとめ:12インチMacBookの復活求む

Surface Laptop Goにはその小ささとデザイン、タッチパネルなど優れている点がいくつもあります。しかし、それと同時に欠点となる部分も多く存在します。

(あくまで私の主観ですので、上で挙げた悪い点も良いと感じる人もいるでしょうし、一つの意見として参考にしてもらえたらと思います。)

そう思うと、やはり12インチMacBookは優れていたんだなぁと改めて思います。

尤も、私は12インチMacBookの性能の低さに耐えられず、すぐに手放してしまいましたが。

Apple Siliconとタッチパネルを搭載し、キーボードを改善した"理想の12インチMacBook"が出ることに期待ですね!

 

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最後までご覧いただきありがとうございました。

ではまた次回!

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