ついに手に入れたぞ!
キーボード沼にハマった人が一度は憧れるのがこのHHKB(Happy Hacking Keyboard)。
神奈川県にある東プレの工場で製造され、PFUから発売されている高級キーボードで、静電容量無接点方式によるスコスコとした独特の打鍵感が特徴。
定価は約3万円とキーボードとしては信じられないほど高額ですが、果たしてその使い心地やいかに?
今回私が購入したのはこちらの『Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 白』。
HHKBといえばキー数の少ない英語配列のものが有名ですが、矢印キーがないのは不便かと思い日本語配列のものを選びました。
価格は中古で1万円ほど。
本当はこちらの『HHKB Professional HYBRID Type-S 雪』が欲しかったのですが、いきなり3万円も払うのは恐いのでまずは中古品を購入して試してみることにしました。
試しもせずに3万円払う勇気はなかった...
外観
私が選んだのは日本語配列・かな無刻印の白モデル。
"白"とはいうものの真っ白というわけではなく、実際の色味はアイボリーっぽい感じ。
一部のキーがグレーになっていて、レトロなキーボードのカラーリングといった印象。
キートップの印字も独特で、例えば◇はCommandを、HHKBのマークはCaps Lockを表しています。
MacとWindowsの両方に対応するための工夫なのかな。
筐体は全体的にプラスチックで出来ているので、高級感はありません。
軽いから持ち運ぶにはいいけど、正直安っぽい。
レイアウトはいわゆる60%で、エンターキー右側に何もないのは◎。
英語配列と比べるとキーが多い分、ぎっしりとキーが詰まっている印象です。
有線接続用の端子はUSB-miniB。
2018年製造の個体にも関わらずUSB-CではなくminiBを搭載しているのは、このモデルが発売された2011年から設計を変更していないためです。
背面には二段階のスタンドが内蔵されていますが、滑りやすいので私はゴム足をつけて運用しています。
打鍵感・打鍵音
打鍵感は少し重めで、ぬめっとした感じ。
NuPhy Halo65がスッと入力できるのに対し、HHKBは少しだけ力を入れる必要があります。
"スコスコ"とした打鍵音を期待していましたが...実際は結構カチャカチャとした安っぽい音が鳴ります。
キーの表面を撫でるとわかりますが、キーのグラつきがメカニカルよりも大きいようで、Type-S(静音モデル)ではあるものの静かとは言い難い結構な音が出ます。
それもNuPhy Halo65のような心地よい打鍵音ではなく耳障りな音なので、使っていてあまり気持ちの良いものではありません。
キーのぐらつきが小さければそれなりにいい音なんだろうけど...
機能性
Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-Sは有線専用モデルなので、そこまで機能が多いわけではありません。
静電容量無接点方式のスイッチを採用している関係上キーキャップも独自のものなので、交換キーキャップの選択肢は純正の無刻印や墨/雪、ピンクくらいのものです。
上側面のDIPスイッチでMac/Winの切り替え等のキーカスタマイズができますが、Karabiner Elementsでも同様のカスタマイズができるのでフタを開ける手間を考えるとソフトウェア上で操作できた方が便利に感じます。
Mac用のドライバーも配布されていますが、私の環境(macOS 15 Sequoir Beta)ではうまくインストールできなかったため、代わりにKarabiner Elementsを利用しています。
複数台のPCを使い分けている人にとってはありがたい機能かも?
いいところ・イマイチなところ
ここでは、初めてHHKBを使ってみて感じたいいところ・イマイチなところをまとめておきます。
<いいところ>
・コンパクトでレトロなデザイン
・豊富なキーコンビネーションで手の移動距離が少なく済む
・Mac/Windows両対応
<イマイチなところ>
・カチャカチャとうるさい打鍵音
・スタンドに滑り止めがなく、タイピング中にズレやすい
・キーキャップの選択肢が少なく、軸も交換できないためカスタマイズ性に欠ける
まとめ:ハードルを上げすぎた
ネット上でも評価の高い高級キーボードということで楽しみにしていましたが、期待していたほどではありませんでした。
試しに中古品を買ってみて正解でしたね。
配列はソフトウェアでカスタムできるので問題はありませんが、カチャカチャとうるさい打鍵音はどうにもならないのが残念なところ。
このカチャカチャさえなければ...
結論を出すのはもう少し使ってみてからにはなると思いますが、今のところNuPhy Halo65が占めるお気に入りキーボードの地位は、しばらく揺らぎそうにありません。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた次回!